二段階認証(2FA)とは?設定するメリットと必要性|Google・Microsoftでの設定手順

二段階認証(2FA)とは?設定するメリットと必要性|Google・Microsoftでの設定手順

「パスワードを設定しているから大丈夫」と思っている人がいますが、現代のインターネット環境において、パスワードだけの管理には限界がきています。

悪意のある第三者から個人情報や資産を守るために重要なのが、「二段階認証(2FA)」です。


【この記事でわかること】

  • 二段階認証(2FA)は「パスワード+もう一つの認証要素」でログインを保護する仕組み
  • パスワードだけでは、リスト型攻撃・フィッシング詐欺・総当たり攻撃を防ぎきれない
  • 2FAを設定すれば、パスワードが漏れてもスマホなどの“所有要素”がなければログイン不可
  • Google/Microsoftアカウントは数分で設定でき、認証アプリの利用が最も安全性が高い
  • スマホ紛失に備え、バックアップコードや予備連絡先の登録が重要


この記事では、二段階認証の仕組みから、なぜ必要なのか、そして具体的な設定方法までを詳しく解説します。


二段階認証(2FA)とは

二段階認証とは、IDとパスワードによる通常のログインに加え、更にもう一つの「認証ステップ」を追加する仕組みです。

これにより、万が一パスワードが流出してしまっても、第三者が勝手にアカウントへログインすることを防げます。


二段階認証の基本的な仕組み

二段階認証は、その名の通り「二つの段階」を経て本人確認を行います。


  1. 第一段階: ID(ユーザー名)とパスワードの入力
  2. 第二段階:スマートフォンへの通知承認や、送られてきた認証コードの入力


この2ステップがそろって初めてログインが許可されます。

つまり、「知っている情報(パスワード)」と「持っているもの(スマホなど)」の両方が必要になるのです。


二段階認証とワンタイムパスワードの関係

二段階認証の第二段階でよく使われるのが「ワンタイムパスワード」です。

ワンタイムパスワードは、一度きりしか使えず、かつ短時間のみ無効の使い捨ての数字コードとなっています。


  • MS認証:電話番号宛てに届く
  • 認証アプリ:Google Authenticatorなどで生成
  • メール認証:登録しているメールアドレスに届く


このように、二段階認証を実現するための手段の一つがワンタイムパスワードであると理解しておきましょう。


「二つの要素」が必要な理由

セキュリティの世界では、認証に使用する情報を以下の3つの要素に分類しています。

二段階認証は、これらの中から「異なる二つの要素」を組み合わせることで強度を高めています。


要素の分類

具体例

知識要素

パスワード、秘密の質問、PINコード

所有要素

スマートフォン、ICカード、ハードウェアトークン

生体要素

指紋、顔認証、虹彩認証


パスワードが漏れても手元のスマホがなければログインできないため、物理的なガードが可能になります。


二段階認証が必要とされる理由

なぜ、二段階認証が推奨されるのかというと、従来のパスワード管理だけでは対応できない巧妙な攻撃が増えているからです。

パスワードのみ盗み出されてパソコンやスマホなどを悪用されたり、サービスのマイアカウントにアクセスされたりと、さまざまなリスクが考えられます。


パスワードだけでは防げない攻撃がある

攻撃者は設定したパスワードを盗み出すために、以下のような手法を駆使しています。

  • リスト型攻撃:他のサイトから流出したID・パスワードのリストを使い、別のサイトでログインを試みる
  • ルートフォース攻撃(総当たり):あらゆる組み合わせを高速で試す
  • フィッシング詐欺:偽のサイトに誘導し、自らパスワードを入力させる


これらは、どんなに複雑なパスワードを設定していても一度漏えいしてしまえば無力です。


不正ログイン被害の具体例

不正ログインを許してしまうと、以下のような深刻な被害に直結します。

  1. 金銭的被害:登録されたクレジットカードを使用した勝手な買い物
  2. 個人情報の流出:住所や氏名、連絡先だけでなく、メールの内容や写真まで盗まれる
  3. 乗っ取りと悪用:自身の名前でSNSに投稿されたり、知人に詐欺メッセージを送られたりする


個人でも狙われる時代になっている

「自分は有名人でもないし、狙われるはずがない」と思っている人もいますが、現在のサイバー攻撃はAIやプログラムを使って無差別に、かつ自動で行われていることもあります。

特定の個人を狙うのではなく「カギの掛かっていないドア(二段階認証のないアカウント)」を片っ端から探している状態なのです。


二段階認証を設定するメリット・デメリット

二段階認証を導入するにあたって良い面だけでなく、注意すべき点も確認しておきましょう。


【メリット】

  • セキュリティの劇的な向上:パスワードが漏れても不正アクセスを阻止できる
  • 安心感の獲得:大切な写真や仕事のデータを守れる
  • 不正アクセスの早期発見:自分が操作していない時に認証通知がこれば、パスワードの漏えいに気付ける


【デメリット】

  • ログインの手間が増える:毎回コードを確認する作業が発生
  • デバイスへの依存:スマホが手元にない、又は電池切れの際にログインが困難


このようにセキュリティの向上や安心感が得られるのに対し、効率性が失われるなどのデメリットも存在するのです。


Googleアカウントで二段階認証を設定する手順

Googleアカウントは多くの個人情報が紐づいているため、最優先で二段階認証を設定すべきです。

ここでは、その設定方法について順を追って詳しく紹介していきます。


Googleアカウントのセキュリティ設定を開く

まずは、ブラウザからGoogleアカウントの管理画面へアクセスします。

  1. Googleのトップページ右上のアイコンから「Googleアカウントを管理」をクリック
  2. 左側のメニュー(スマホの場合はタブ)から「セキュリティ」を選択します


ここから二段階認証の設定に進むことが可能です。


二段階認証を有効にする手順

二段階認証を有効にする手順は以下の通りです。

  1. 「Google へのログイン」セクションにある「二段階認証プロセス」をクリック
  2. 「使ってみる」ボタンを押し、本人確認のためにパスワードを再入力
  3. 認証に使用するデバイス(お使いのスマホなど)を選択し、「今すぐ送信」をタップ
  4. スマホに届く通知で「はい」をタップすれば設定完了

 

何度も行う必要はないので、セキュリティ確保のために必ず設定しておきましょう。


Microsoftアカウントで二段階認証を設定する手順

WindowsのサインインやOffice 365(Word/Excelなど)に利用するMicrosoftアカウントも、リスク回避のためには二段階認証を設定しておく必要があります。

こちらも数ステップで完了するため、ぜひ設定しておいてください。


Microsoftアカウントのセキュリティ画面を開く


  1. Microsoftアカウントの公式サイトにサインイン
  2. 上部メニューの「セキュリティ」を選択し、「高度なセキュリティオプション」をクリック


Microsoftアカウントの場合は、ここから二段階認証の設定ができます。


二段階認証をオンにする方法


  1. 「追加のセキュリティ」セクションにある「2段階認証」の項目で「有効にする」をクリック
  2. 画面の指示に従い、本人確認用のコードを受け取る方法(メール、SMS、アプリ)を選択


受け取る方法を選択したものに本人確認用コードが届くため、それを入力して二段階認証を完了させる仕組みです。


Microsoft Authenticatorの使い方

Microsoftは独自の認証アプリ「Microsoft Authenticator」の使用を推奨しています。


  • 簡単ログイン:コードを手入力する代わりに、スマホの画面に表示される「承認」ボタンを押すだけでログインできる
  • バックアップ機能:スマホを買い替えた際のアカウント復旧がスムーズになる


認証方法

手軽さ

セキュリティ強度

認証アプリ

◎(ボタン一つ)

高(オフラインでも可)

SMS認証

○(コード入力)

中(SIMスワップのリスク有)

バックアップコード

△(紙の保管が必要)

非常時用


よくある質問(FAQ)

ここでは二段階認証に関して、よくある質問への回答を紹介していきます。

自身の疑問などと照らし合わせて、ぜひ解決の参考にしてみてください。


二段階認証は必ず設定すべき?

必ず設定しましょう。

特に、クレジットカードなど決済情報が紐づいているアカウントや、メインで使っているメールアドレスは必須といえます。


二段階認証があればパスワードは簡単でいい?

二段階認証は「二つ目の壁」という認識をしておくべきです。

一つ目の壁であるパスワードが簡単に突破されてしまうと、攻撃者は常にあなたの「所有要素(スマホ)」を突破するチャンスを伺うことになります。

推測されにくいパスワードとの併用が必要です。


スマホが使えない場合はどうする?

スマホの故障や紛失に備えて、以下の対策を事前に行っておきましょう。


  • バックアップコードの保存:設定時に発行される「1回限りのコード」を印刷して保管
  • 予備の連絡先:信頼できる家族の電話番号などを予備として登録
  • 認証用物理キー:USBメモリのような「セキュリティキー」を導入


スマホが使えない場合の対処法はいくつかあるため、それぞれの状況に合ったものを選択してください。


まとめ

パスワードが流出したとしても物理的なデバイスがなければログインできないという二段階認証は、非常に高いセキュリティとなります。

最初は少し面倒に感じるかもしれませんが前述のサービスはもちろん、SNSやネット銀行など利用可能な全てのサービスで有効にすることをおすすめします。

一度設定してしまえば「安心」という大きなメリットを得ることができるので、今すぐ自身のアカウント設定を見直してみましょう。

 

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