はじめに
今回は、Windowsのパソコンでパスワードを忘れてログインできなくなった場合の対処法や予防法を説明していきます。
結論としては、現在使用しているアカウントが、Microsoftアカウントかローカルアカウントかどうかによって対処方法が異なります。
Microsoftアカウントとローカルアカウントのどちらを使用しているか、見分ける方法も解説しています。
頻繁にパスワードを忘れてしまう方は、後述している「パスワードをメモしておく」のようにパスワードを忘れないための工夫をしておくと安心です。
この記事で分かること
- Microsoftアカウントとローカルアカウントの見分け方
- パスワードを忘れたと思ったらまず確認してほしいこと
- Microsoftアカウントでサインインパスワードを忘れた時の対処法
- ローカルアカウントでサインインパスワードを忘れた時の対処法
- パスワードを忘れてしまう原因と対策
- パスワードを忘れた時に備えてすべきこと
執筆者情報
この記事は関西電力グループ PC next運営担当が執筆しています。
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Microsoftアカウントとローカルアカウントのどちらを使用しているか
パスワードを忘れた時の対処法は、Microsoftアカウントかローカルアカウントかによって異なります。
Microsoftアカウントとは
Microsoftアカウントとは、別の端末に同一のMicrosoftアカウントでサインインしても、アカウント情報等が共有できるアカウントです。 Microsoftアカウントを使用すると、購入したアプリやコンテンツ、クレジットカード情報などを共有することができます。 Microsoftアカウントの作成は任意ですが、複数のパソコンを利用する場合は非常に便利です。
Microsoftアカウントについての詳細は、以下の記事をご覧ください。
ローカルアカウントとは
ローカルアカウントとは、現在使用しているパソコンにのみ利用可能なアカウントです。 Microsoftのサーバーにファイルやデータが保存されることがないので、パソコンが壊れてしまうと保存されていたデータを取り出すのが難しくなります。
家族アカウント
Microsoftアカウントやローカルアカウントとは別に、家族アカウントと呼ばれるものがあります。 これは、一台のパソコンに対して家族みんなで使うアカウントを指します。 保護者として設定されたアカウントが、お子様のアカウントが訪問するWebサイトなどを制限することができます。 家族アカウントでパスワードを忘れた際の対処法は、Microsoftアカウントの場合と変わりません。
現在使用しているアカウントがMicrosoftアカウントかローカルアカウントか見分ける手順
- 「スタート」から「設定」を選択して「アカウント」をクリックします。
- 「ユーザー情報」が表示されます。アカウント画像の下にメールアドレスが表示されていた場合は、Microsoftアカウントです。それ以外の場合は、ローカルアカウントです。
パスワードを忘れてサインインできない方は、Microsoftアカウントを使用していたのかローカルアカウント使用していたのかを確かめられませんので、これから説明する両方の対処法をお試しください。
パスワードを忘れたと思ったらまず確認してほしいこと
パスワードを忘れたと思ったら、すぐにパスワードを変更したくなりますが、その前に確認しておくべきことがあります。
Caps Lockがオンになっていないか
Caps Lockキーがオンになっていると、英語入力の際に大文字と小文字が入れ替わってしまいます。
Num Lockがオンになっていないか
Num Lockキーがオンになっていると、テンキーで数字が入力出来ません。
これらをしっかりと確認したうえで再びパスワードを入力し、 それでもロックが解除できない場合に、パスワードの変更を行うことをおすすめします。
Microsoftアカウントでサインインパスワードを忘れた時の対処法
Microsoftアカウントの場合、インターネット環境が必要となります。インターネット環境を整えた上で、作業してください。
インターネットやWi-Fiの設定に関しては、下記の記事でも解説しているので是非ご覧ください。
サインイン画面からパスワードを変更する
手順
- パソコンを起動します。サインイン画面が表示されます。
- 「パスワードの入力」が表示されるので、「→」をクリックまたは「Enterキー」を押します。
- 「パスワードを忘れた場合」が表示されるので、クリックします。
- 「アカウントの回復」が表示されるので、MicrosoftアカウントボックスにMicrosoftアカウントを入力、または入力されていることを確認して「次へ」をクリックします。
- 「本人確認」が表示されます。その下に「どの方法でセキュリティコードを受け取りますか?」が表示されているので、セキュリティコードの送信先を選択し、「コードの送信」をクリックします。セキュリティコードの送信方法には、メールやSMS、電話で確認する方法などがあります。
- 「パスワードのリセット」が表示されるので、Microsoft社から受け取ったセキュリティコードを入力し、「次へ」をクリックします。
- 「パスワードの変更完了」が表示されたら、「サインイン」をクリックします。
オンラインからパスワードを変更する
手順
- Microsoftのパスワードをリセットするサイトへアクセスします。
- 「アカウントの回復」が表示されているので、パスワードをリセットしたいMicrosoftアカウントのメールアドレスを入力して「次へ」をクリックします。
- 「本人確認が必要です」が表示されるので、送信先を選択して「コードの取得」をクリックします。
- 「本人確認」が表示されるので、Microsoft社から受け取ったセキュリティコードを入力し、「次へ」をクリックします。
- 「パスワードのリセット」が表示されるので、新しいパスワードを2回入力して「次へ」をクリックします。
ローカルアカウントでサインインパスワードを忘れた時の対処法
サインイン画面からパスワードを変更する
セキュリティの質問を事前に設定しておく必要があります。設定していない方は、別の方法をお試しください。
手順
- パソコンを起動します。サインイン画面が表示されます。
- 「パスワードの入力」が表示されるので、「→」をクリックまたは「Enterキー」を押します。
- 「セキュリティの質問」が表示されるので、入力して「→」をクリックまたは「Enterキー」を押します。
- 新しいパスワードを入力して「→」をクリックまたは「Enterキー」を押します。
管理者アカウントからパスワードを変更する
管理者アカウントとは、パソコン全体のファイルやデータ等を管理できるアカウントです。管理者アカウントの管理下に、ユーザーアカウントを追加することで、標準アカウントを作成することもできます。
管理者アカウントの場合は、ユーザー情報に管理者またはAdministratorと表示されています。「スタート」から「設定」を選択して「アカウント」をクリックすることで表示することができます。
今回の対象は、管理者アカウントにはログインできるが標準アカウントにログインできない方です。それ以外の方は、別の方法を試してください。
手順
- 管理者アカウントにログインしておきます。
- Windowsのアプリの中から「Windowsシステムツール」を選択して「コントロールパネル」をクリックします。
- 「コントロールパネル」が表示されるので、「ユーザーアカウント」を選択して「別のアカウントの管理」をクリックします。
- 「アカウントの変更」が表示されるので、「パスワードの変更」をクリックします。
- 新しいパスワードを入力して「パスワードの変更」クリックします。
パスワードリセットディスクで変更する
事前にパスワードリセットディスクを用意しておく必要があります。用意していない方は、別の方法を試してください。
パスワードリセットディスクの作成方法は後述します。
手順
- パスワードリセットディスクを取り込んだUSBメモリ等を事前に差し込んでおきます。
- パソコンを起動します。サインイン画面が表示されます。
- 「パスワードの入力」が表示されるので、「→」をクリックまたは「Enterキー」を押します。
- 「パスワードのリセット」が表示されるので、クリックします。
- 「パスワードのリセットウィザード」が表示されるので、「次へ」をクリックします。
- 「パスワードリセットディスクの挿入」が表示されるので、パスワードリセットディスクを取り込んだUSBメモリ等を選択して「次へ」をクリックします。
- 「ユーザーアカウントのリセット」が表示されるので、「新しいパスワード」と「パスワードのヒント」を入力して「次へ」をクリックします。
- 「パスワードのリセットウィザードの完了」が表示されるので、「完了」をクリックします。
初期化する
上記のどの方法も使用できなかった(サインインできなかった)場合、パソコンを初期化する必要があります。
初期化は、自己責任でお願いします。
手順
- パソコンを起動します。サインイン画面が表示されます。
- サインイン画面の右下に表示されている電源マークを選択して「Shiftキー」を押しながら「再起動」をクリックします。
- 「オプションの選択」が表示されるので「トラブルシューティング」をクリックします。
- 「このPCを初期状態に戻す」を選択し、「すべて削除する」をクリックします。
- 「ファイルの削除のみ行う」「ドライブを完全にクリーンアップする」が表示されるので、任意で選択します。
- 「初期状態に戻す」をクリックします。
※初期化は、自己責任でお願いします。
パスワードを忘れたときにやってはいけないこと
ここでは、パスワードを忘れた時にやってはいけないことを3つ紹介します。
パスワードリセットをすぐに行う
パスワードを忘れてしまったとき、すぐにパスワードリセットを行うのではなく、 まずCaps LockやNum Lockがかかっていないことを確認してください。 また、パスワードを変更する際も、勢いで変更してまた忘れてしまわないように、落ち着いてパスワード変更をしてください。
フリーソフトを利用する
インターネット上では、パスワード解析や削除を目的としたフリーソフトが多数公開されています。 しかし、これらのフリーソフトは、作成者が不明であったり悪意のあるプログラムが含まれている可能性があるため、安易に利用することは避けましょう。 使用する際は、作成元が安全であることを確認した上で利用することを強く推奨します。
そのまま放置する
パスワードを忘れてしまった際は、できるだけ早く対応するようにしましょう。そのまま放置すると、不正アクセスなどのトラブルに対応できない場合があります。
パソコンのパスワードを忘れてしまう原因
パスワードを忘れてしまうと、パソコンにログインすることができなくなってしまいます。 では、パスワードを忘れてしまう原因はなんでしょうか?今後、同じ失敗を繰り返さないためにも、主な原因を知っておきましょう。
- 長い間パソコンを使用していなかった
- パスワードが複雑で長かったため、覚えられなかった
- パスワードを補完する、パスワード管理ツールを利用するなどの対策をしていなかった
- パスワードをメモした紙を無くしてしまった
パスワードを忘れてしまう場合のほかにも、他の原因でログインできていない可能性もあります。
- 他のサービスのパスワードを入力している
- 不正アクセスでパスワードが変更された
パスワードを当てられてバレてしまうことを考えると、パスワードは長くて複雑であることが望ましいです。 しかし、パスワードを忘れてしまって自分自身がログインできなっては本末転倒です。
一番身近で簡単にパスワードを管理する方法として、紙にメモを残すという方法があります。ただし、この方法は紛失してしまったり、誰かに見られてしまうというリスクがあります。
現状、完璧に安全な管理方法は存在しないのです。ただ、出来る限り安全にパスワードを管理したいですよね。
そこで、パスワード管理のために備えておくべきことを紹介します。
パスワードを忘れた時に備えてすべきこと
ローカルアカウントの場合、パスワードを忘れた時に備えることができます。
セキュリティの質問を用意する
セキュリティの質問を用意しておくことで、パスワードを忘れてもその場で再設定することが出来ます。
手順
- 「スタート」から「設定」を選択して「アカウント」をクリックします。
- 「サインインオプション」を選択して開き、「パスワード」の中の「セキュリティの質問を更新する」をクリックします。
- アカウント情報の確認のためにパスワードを入力します。
- お好みの質問とその答えを入力して「完了」をクリックします。
質問とその答えは忘れないように注意して下さい。
パスワードリセットディスクを用意する
パスワードリセットディスクを取り込むためのUSBメモリ等を事前に用意する必要があります。
手順
- USBメモリ等を挿し込んでおきます。
- Windowsのアプリの中から「Windowsシステムツール」を選択して「コントロールパネル」をクリックします。
- 「ユーザーアカウント」を選択して再度「ユーザーアカウント」をクリックします。
- 「パスワードリセットディスクの作成」をクリックします。
- 「パスワードディスクの作成ウィザードの開始」が表示されるので、「次へ」をクリックします。
- 「パスワードリセットディスク」が表示されるので、パスワードキーディスクを作成するドライブを任意で選択して「次へ」をクリックします。
- 「ユーザーアカウントの現在のパスワード」が表示されるので、現在のログインパスワードを入力して「次へ」をクリックします。
- 「進行状況100%完了」が表示されるので「次へ」をクリックします。
- 「パスワードディスクの作成ウィザード完了」が表示されるので、「完了」をクリックします。
今後パスワードを何回変更しても、新しいディスクを作成する必要はありません。
その他
パスワードをメモしておく
アナログな方法ですが、パスワードをメモ帳等に書き留めておきましょう。
パソコンにパスワードを記した付箋を貼り付けている方もいますが、セキュリティ保護の観点から言うと、パスワードを記したメモ帳等は第三者に見つからない場所に隠しておいた方が良いでしょう。
また、パスワードを変更する度に、メモ帳に記載してあるパスワードも新たなパスワードに更新しておきましょう。 パスワードをそのまま描くのではなく、ヒントとなる単語を書いておくというのも一つの方法です。しかし、どこに保管したか忘れてしまわないように注意してください。
パスワード管理ツールを使用する
現在、パスワードを管理するためのソフトウェアが広く公開されています。パスワード管理ツールを使えば、安全な環境で複数のパスワードを一括管理できます。 セキュリティ対策として、多くの企業から注目が集まっており、個人でも利用可能です。
パスワード管理ツールを使用すると、パソコンの様々なパスワードを管理することができます。ただ、ほとんどのパスワード管理ツールは有料です。
「できるだけ安全にパスワードを管理したい!」という方は、パスワード管理ツールの導入を検討してみてください。
Excelに記録する
パスワード管理ツールを利用するのが難しい場合、Excelに記録するという方法もあります。Excelファイルにロックをかけることで、実質1つのパスワードで他のパスワードを管理することができます。
パソコンにログインできなくなったり、Excelファイルにかけたパスワードを忘れてしまわないように注意する必要があります。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、パソコンのパスワードを忘れたときの対処方法、パスワードを忘れたときに備えてすべきことを解説しました。
パスワードはバレてしまうと、個人情報の漏洩など様々なリスクがあります。
長くて、複雑にすることに越したことはありませんが、パスワードの管理も適切に行うことが必要です。
パスワードを忘れても問題がないように、事前に備えておきましょう。
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