WindowsのPIN(ピン)とパスワードは何が違う?メリットと忘れた時の再設定方法
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Windowsのパソコンを使っていると、「パスワード」ではなく「PIN」の入力を求められることが一般的になりました。
しかし、「なぜPINが必要なの?」「どちらのほうが安全なの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
【この記事で分かること】
- PINは「そのパソコンだけで使える認証方式」
- パスワードは「アカウント全体で使う共通の認証情報」
- PINは端末内で認証が完結するため、ネット経由の不正ログインやフィッシング被害に強い
- パスワードは複数のデバイスやMicrosoftサービスで利用できるが、漏えい時の影響が大きい
- セキュリティ面ではPIN、汎用性ではパスワードが優れているという違い
- PINはMicrosoftアカウントで本人確認すれば再設定可能
- パスワードはMicrosoftアカウントかローカルアカウントかで対処方法が異なる
この記事では、WindowsにおけるPINとパスワードの根本的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、万が一忘れてしまった際の対処法まで詳しく解説します。
WindowsのPIN(ピン)とは?

PINは特定のデバイスに対して設定される暗証番号のことです。
従来のパスワードとは異なり、そのパソコン本体のみで通用するカギのような役割を果たします。
ここでは、PINの基本的な仕組みや推奨される理由について詳しく見ていきましょう。
PINの基本的な仕組み
PINはWindows 10以降で導入された「Windows Hello」の一部として機能する認証方法です。
主な特徴は以下の通りです。
- デバイスに紐づいている:PINの情報は、そのパソコン内のセキュリティチップなどに保存する
- 数字が基本:4桁以上の数字で設定されますが、英単語や記号を含めることも可能
- ローカル認証:認証作業がデバイス内だけで完結し、ネットワークを通じてサーバーに情報が送られることはない
PINはどこで使われる認証方法か
PINは主に以下のような場面で使用されます。
- パソコンの起動時やスリープ解除時のサインイン
- Microsoftストアでのアプリ購入時の承認
- 重要な設定変更時の本人確認
- 一部のアプリやWebサイトでのパスワード代わり
このようにパソコンの起動時やアプリの購入時など、重要な場面でPINが必要なことが分かります。
WindowsがPINを推奨している理由
Microsoftが従来のパスワードよりもPINを推奨している理由の一つに「セキュリティの向上」が挙げられます。
PINは「そのデバイス」がなければ使えないため、PINが漏えいしても物理的にパソコン本体が盗まれない限り、第三者がアカウントにログインすることは極めて困難なのです。
Windowsのパスワードとは?

Windowsにおけるパスワードとは、主に「Microsoftアカウント」のパスワード、又はネットワークにつながない「ローカルアカウント」のパスワードを指します。
- Windowsのパスワードはアカウント用のパスワード
- ローカルアカウント用アカウント
PINが登場する以前から使われてきた、最も標準的な本人確認手段ですが、できること・できないことがありますので、詳しく見ていきます。
パスワードでできること・できないこと
パスワードはアカウント全体のカギとしての役割を持ちます。
【できること】
- 新しいデバイスでのサインイン
- メールやクラウドストレージへのアクセス
- Microsoftサービスの全般的な管理
【できないこと】
- デバイスごとの個別セキュリティの強化
- オフライン状態での高度な暗号化保護
このように、各サービスへのサインインに使用されるのがパスワードです。
Windowsログイン以外でパスワードが使われる場面
パスワードは、単なるOSへのログイン以外にも幅広い範囲で必要となります。
- ブラウザに保存されたID・パスワードの同期
- Office 365などのサブスクリプションサービスの認証
- スマートフォンアプリとのアカウント連携
- セキュリティの質問の設定や変更
パスワードはログイン用のIDなどと合わせて使用され、多くの場面で使用されていることが分かります。
WindowsのPINとパスワードの違い【比較】

PINとパスワードは、どちらも「本人を確認するための文字列や数字」という点では同じですが、その性質や役割は大きく異なります。
以下の表で確認していきましょう。
|
比較項目 |
PIN |
パスワード |
|
保存場所 |
デバイス本体内(TPMチップなど) |
クラウド上(Microsoftのサーバー) |
|
利用範囲 |
設定したその端末のみで有効 |
どの端末からでも共通で利用可能 |
|
主な構成 |
数字4桁以上(設定で英記号も可) |
英大文字・小文字・数字・記号の混合 |
|
認証方式 |
ローカル認証(オフラインでも可) |
オンライン認証(基本はネットワーク経由) |
|
盗難時のリスク |
その端末が盗まれない限り安全 |
ネット経由で世界中から不正ログインの恐れ |
|
使われる範囲の違い |
特定のパソコンの鍵(金庫の鍵) |
アカウント全体の鍵(家の玄関の鍵) |
|
セキュリティ面の違い |
フィッシング詐欺に極めて強い |
フィッシングやリスト型攻撃に弱い |
|
入力・利便性の違い |
非常に高い(Enter不要な場合も) |
低い(複雑な文字列が必要) |
このように使われる範囲やセキュリティ面などで違いが多くあります。
PINとパスワードのメリット・デメリット

どちらか一方が完璧というわけではなく、用途に応じた使い分けが重要なため、ここではそれぞれのメリットとデメリットを確認します。
PINのメリット・デメリット
PINの最大の魅力は、セキュリティの高さと手軽さの両立です。
【メリット】
- 物理的なデバイスが必要なため、遠隔地からのハッキングに強い
- 短い数字だけで良いため、ログインがスムーズ
- 指紋認証や顔認証とセットで使いやすい
【デメリット】
- パソコン本体を盗まれ、かつPINも知られている場合は無力
- 別のパソコンに買い替えた際は、再度設定する必要がある
これらのメリット・デメリットを知ってうまく活用することで、セキュリティリスクの回避を更に高められます。
パスワードのメリット・デメリット
パスワードは、依然としてアカウント管理の根本となる重要な要素で、多くの人にも知られています。
【メリット】
- どのデバイスからでも共通して使える汎用性
- 複雑な文字列にすることで、推測されにくくできる
【デメリット】
- キーロガーやフィッシング詐欺で盗まれると、被害が全方位に及ぶ
- 定期的な変更や複雑な管理が面倒になりがち
分かりやすい数字列にするとセキュリティが低くなりますが、定期的に変更することで安全性を保つことが可能です。
WindowsでPINを忘れた時の再設定方法

「PINを忘れてしまった」「急に思いだせなくなった」という場合でも、再設定が可能です。
PIN再設定の手順
- サインイン画面から実行
- Microsoftアカウントで本人確認
- 本人確認コードの受取
- 新しいPINの設定
1. サインイン画面から実行
サインイン画面でPINの入力に失敗すると「PINを忘れた場合」というリンクが表示されます。これをクリックします。
2. Microsoftアカウントで本人確認
PINをリセットするには「Microsoftアカウントのパスワード」を求められますので、パスワードを入力して認証を済ませます。
3. 本人確認コードの受取
登録しているメールアドレスや電話番号に「セキュリティコード」が届くので、そのコードを入力します。
4. 新しいPINの設定
認証が完了すると、新しいPINを設定する画面が表示されるので、新しく番号を設定しましょう。
Windowsのパスワードを忘れた時の対処法

パスワードを忘れてしまった場合は、アカウントが「Microsoftアカウント」か「ローカルアカウント」かによって対処法が異なります。
|
アカウントの種類 |
対処方法の概要 |
|
Microsoftアカウント |
スマホなどから公式サイトでリセット |
|
ローカルアカウント |
セキュリティの質問またはリセットディスクを使用 |
Microsoftアカウントの方:
スマホや別のパソコンから公式サイトにあるパスワードのリセットページへアクセスし、再設定を行います。
ローカルアカウントの方:
サインイン画面で「セキュリティの質問」に答えることでリセット可能です。
「パスワードリセットディスク」も作成していない場合はパソコンの初期化が必要になることがあります。
また、意外と多いのが入力ミスです。
Caps LockやNum Lockがオンになっていないか、必ず確認しましょう。
WindowsのPINに関するよくある質問(FAQ)

ここからは、WindowsのPINに関して多く寄せられる質問について答えていきます。
PINはパスワードより安全なの?
一般的にはPINのほうが安全だと言えます。
理由は前述の通り、PINは「ネットワーク上に流れない」「デバイスとセットでなければ機能しない」という特性を持っているからです。
PINを使わずパスワードだけでも大丈夫?
技術的にはパスワードのみでの運用も可能です。
しかし、2026年現在のWindowsでは環境によってはPINの設定が推奨または必須となる場合があります。
会社のパソコンでもPINは使える?
多くの会社でPINの利用が可能です。
しかし、セキュリティポリシーによっては「6桁以上」「英数字を必ず含める」といった制限が設けられている場合があります。
まとめ
今回は、WindowsのPIN(ピン)とパスワードについて、メリットと忘れた時の再設定方法を解説しました。
- Windowsの「PIN」と「パスワード」は、同じ認証情報でも役割が異なります。
- PIN:そのパソコン専用の鍵(デバイスに紐づく・ローカル認証)
- パスワード:アカウント全体の鍵(クラウド上で管理・複数端末で共通)
セキュリティ面の違い
- PINはネットワーク上に流れず、フィッシング被害に強い
- パスワードは漏えいすると複数サービスに影響が及ぶ可能性あり
利便性の違い
- PINは短い数字で入力が簡単
- パスワードは複雑で管理が必要
忘れた場合の対処
- PIN:Microsoftアカウントで本人確認後に再設定
- パスワード:アカウント種別(Microsoft/ローカル)に応じてリセット
大切なのは、「パスワードでアカウント全体を守り、PINでデバイスを安全かつ快適に使う」
という役割の違いを理解し、正しく使い分けることです。
Windowsをより安全・便利に活用するためにも、PINとパスワードの特徴を理解し、自分の利用環境に合った設定を心がけましょう。
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